【読書メモ】ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) ピーター トライアス
図書館本。
上下巻の青背があるが一冊の銀背にて読了。
「日本とドイツが第二次大戦で勝利していたら」という設定からまず興味がわくのだが、その作られた世界観がなかなかに緻密で面白い。
メカメカしたSFよりは思想的、心理的なものを掘り下げた描写も多く一九八四年を彷彿とさせるディストピア。
引き込まれ、読み応えはかなりある一冊だった。
表題はなかなかに洒落ている。
皮肉たっぷりにUSJとUSAを使い分けるあたりも。
ラストは賛否ありそうだが自分としては満足した。
「タイトルは『アメリカ合衆国』、略して『USA』」
ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
- 作者: ピータートライアス,中原尚哉
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2016/10/21
- メディア: 単行本
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