2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧
項羽と劉邦上巻。 物語の幕開け。現時点では登場人物と時代背景の紹介が終わったような形に。現在は同じ側にいる二人がいかにして相対するようになるのか、非常に楽しみ。 裏書きでもあった本書のテーマは人望。二人の人間の違いが天命をわけたようにも読め…
Kindleにて。 非常に面白かった。円城塔、田辺青蛙夫妻がお互いにおススメ本を出し合って書く感想エッセイ。紹介本はほぼ知らなかったが、いろいろ展開する話が面白い。 うちも相方とは元々同じ作家繋がりから始まってるが何年も経つと読む本の傾向は違うし…
加藤一二三特集号。 なかなかに興味深い。なぜ名人とまで呼ばれた士がメディアに精力的に出るのか。その立ち振舞いの裏にある将棋を広めようとする姿勢には感動を覚えた。 話題になった藤井四段についての話。新時代の強者はいかに棋士たちに映っていたのか…
図書館本。 非常に良かった。荒俣宏氏が水木しげる氏の出征前の手記をもとにその深意に迫る。若き青年は苦悩の中に何を求めたのか。語らなかった事実を手記は語る。 人生の先が闇に閉ざされていく時代。夢を諦め、死が現実として自分に近づいて来る時、若者…
図書館本。 なかなか興味深かった。 かつてはがんといえば終末期を覚悟する病気だったが今は治療や検査も発達し、早期がんなら治る確率もあがっている。 だからこそ発症後の人生をどう生きるかが大事になる。 本書で良かったのは個人がどうするかに合わせて…
花神下巻。 非常に良かった。 村田蔵六、この人物の人生をみればとても数奇と感じざるを得ない。 しかし医者であり合理主義者である彼からすれば一つの可能性としてあった最期なのかもしれない。 司馬遼太郎作品では合うもの合わないものがはっきりしてきた…
花神中巻。 これも面白いと言わざるをえない。途中、上巻でのワクワク感が途絶えてしまったが後半にかけて非常に熱い。司馬遼太郎作品での戦はいくつか読んだが、今回のものは軍略も絡んでいるせいか非常に興味深い。 勝利というものの本質。負けない戦略と…