【読書メモ】動的平衡ダイアローグ 世界観のパラダイムシフト 福岡伸一
図書館本。
福岡先生の動的平衡論を元にした各ジャンルの著名人との対談。
なかなか興味深かった。
「生命は動的な平衡状態である」という同論のもと、人間を取り巻くものの多くが、ある流れの中で状態として存在しているという話はおもしろい。
カズオ・イシグロ氏との印象に残るやり取り。
記憶を固定したくて作家になったという同氏の作品からは、既知のような感覚にもよく遭遇する。
ただ小説なのではなく、そういった要素が惹きつけるのかもしれない。
「私はとくに、ノスタルジーを掻き立てる幼少期の記憶に惹かれるんです」